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 ワクチンによる重篤な副反応は接種される子どもやその両親にとって心配の種であるとともに、接種する小児科医にとっても大変重い負担となります。ワクチン接種時のアナフィラキシーは最も注意すべき副反応のひとつで、常に発生初期の特徴や対応について考えておく必要があります。



 普通、アナフィラキシーはIgEを介した即時型アレルギーで、薬剤の投与を受けた直後に発生することがあります。最も重篤なアナフィラキシーショックが起こった場合には血圧の低下に意識障害が見られ、その後に心停止や呼吸停止が起こりますから、アナフィラキシーを疑った時には速やかに治療処置をする必要があります。

 ただしすべてのアナフィラキシーがショックを起こすわけではなく、これだけで終わることもあります。

 原因アレルゲンの侵入刺激によってマストエンと言う物質が遊離放出されます。これらの物質が組織周囲の血管内皮細胞、平滑筋、粘膜細胞、知覚細胞のヒスタミン受容体やロイコトリエン受容体と結合することによってそれぞれの組織の細胞を活性化します。

 これによって毛細血管は拡張し血流の増加と血管周囲への血漿成分の漏出を起こし、浮腫が生じます。気管支平滑筋は収縮して気管支けいれんが起こります。また皮膚の毛細血管から血漿成分が漏出することで浮腫や蕁麻疹が現れます。末梢知覚神経が刺激されて掻痒感を、鼻粘膜の刺激で鼻汁が出てきます。

 以上がアナフィラキシーの初期に見られる症状ですから、これらが現れた場合には速やかに判断することが大切です。

徳島新聞2012年12月19日掲載

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