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 ワクチン接種後に小児が死亡する事故が時折発生します。マスコミなどで大きく取り上げられて、ワクチンの安全性について不安を感じる人が増えています。しかしワクチンが原因ではない小児の死亡や重篤な疾患の発生は一定の確率で起こるものです。このようなワクチンの本当の副作用と区別が難しい紛れ込み事故の代表的な疾患についても対応できるように準備しておくことが求められます。



 薬剤投与直後に急激に発生する疾患の代表にアナフィラキシーがあります。アナフィラキシーはIgE抗体を介する即時型のアレルギー反応で、薬剤投与や食物摂取後比較的短時間で症状が現れるものです。経過が急速で生命を脅かす危険性があり、循環不全に陥ったものをアナフィラキシーショックと言います。アナフィラキシーを疑った場合には速やかに処置をする必要があります。アレルギー体質がある場合には、アナフィラキシーショックが起こる可能性がありますから、その予防や治療を心がけておくことが大切です。

 またアナフィラキシーにはIgE抗体を介さず同様の症状を発する疾患がありますが、臨床的には区別がつきません。従って救急の現場では両者を同じように扱います。

 ワクチンによるアナフィラキシーとしては、ゼラチンによるアレルギーが有名です。以前のワクチンにはゼラチンが含まれていて、ゼラチンアレルギーの子どもにアナフィラキシー症状がよく見られました。現在のワクチンにはゼラチンは含まれていませんから、ワクチンによるアナフィラキシーは随分減少しました。

徳島新聞2012年12月12日掲載

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