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 子どもの死亡事故の中で最も多いものは交通事故です。その中で最近問題になっているのが自転車事故です。自転車事故は多くが注意すれば予防できるものであり、事故の数を減らすことができるのです。

 今回は自転車事故を中心にお話します。

 自転車は近所を移動するのに簡単で便利な乗り物です。子どもを積んで走る姿をよく見かけます。しかし自転車は本来、車両であり車道を走行するもので、スピードも出ますからそれなりの危険性をともないます。

 自転車による事故の多くは2~3歳の子どもに多く見られます。事故が起こるのは走行中がもっとも多く、次いで停車中に親が目を離したすきに転倒するものが多く見られました。

 自転車事故による外傷部位ではもっとも多いのは頭部で、次に下肢です。頭部外傷の発生部位では約3分の2が側頭部で4分の1が前頭部となっています。乳幼児の側頭部はとくに骨が薄いために骨折しやすく、骨の直下を走る血管を損傷して血腫の原因になりやすいとされます。頭部外傷の中では打撲傷、皮下血腫、擦過傷など軽症のものから頭蓋(ずがい)骨骨折やくも膜下出血などによる脳損傷を起こす重傷のものまであります。また顔面を打撲して歯牙の損傷が見られる場合もあります。

 事故を予防するには自転車の改良をすすめることも大切です。走行中に下肢が車輪内へ巻きこまれる事故を予防するには車輪に足が入らないようなガードをつける必要があります。頭部外傷を予防するためにはヘルメットの着用、自転車および補助いすの改良がもとめられます。

 1歳前後から年齢が上がるにつれて子どもの行動範囲が広くなります。急に飛び出したり歩行が不安定で転倒したり墜落することも増えてきます。発達年齢によって起こりやすい事故が変わってきます。子どもの生理的な発達段階を理解して、事故予防の啓発にあたることが大切です。

2007年9月26日掲載

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