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県民の皆さまへ

 寒くなるとインフルエンザの流行が気になる季節です。予防接種も始まります。今月は最近よく利用されているインフルエンザの迅速検査についてお話したいと思います。

 インフルエンザにはA、B、Cの3型ありますが一般によく知られているのはA型とB型です。最近は毎年A型もB型もともに流行しています。これは迅速検査の普及のおかげで型別の流行状況がよくわかるようになりました。

 インフルエンザは突然発症する高熱をともなうかぜですが、せきや鼻水などのかぜ症状に加えて筋肉痛や倦怠感などの全身症状が強いことが特徴です。下痢や嘔吐などの消化器症状も多く、気管支炎や肺炎など呼吸器系の合併症も多く見られます。子どもでは高熱によるけいれんや脳炎・脳症などの神経系の合併症が見られることもあります。

 普通のかぜよりも重い症状を示すことの多いインフルエンザを、他のかぜと区別することは大切なことですが、インフルエンザを特定するこれまでの検査は費用と時間がかかるものでした。

 従来のインフルエンザの確定診断にはウイルスの分離や血液中のウイルス抗体価の測定が行われていました。しかしウイルス分離は特殊な施設でしか行うことができませんし、結果が出るまでに長い時間がかかります。血液中の抗体検査は、急性期と回復期に2回検査をして、その値を比較し抗体価の上昇で判定します。

 したがってこれらの検査は一般の外来診療で、急ぐときに役立つものではありません。検査結果が出たときには治った後です。ただし重症な場合や合併症・後遺症が見られるときなどにはこれらの検査をしておくことが必要です。

 これに対して、最近普及してきた迅速検査は結果が15分くらいで判明します。検査の手技もとても簡単ですからインフルエンザの治療や病状の経過観察には欠かせない検査になっています。

2006年11月14日掲載

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