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徳島県小児科医会 日浦恭一

 人のからだは大部分が水分で出来ていますが、中でも子どものからだは大人よりも水分が多いものです。とくに胎児の体内の水分は体重の約90%を占めます。新生児では75%から80%が水分です。この水分は出生後の大量の排尿で急速に減少します。生後1歳では約60%まで減少して、その後思春期まではこの割合がほぼ一定に保たれます。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 夜が明けると自然に目覚め、暗くなると眠くなるような睡眠と覚醒の変化は24時間のリズムで、からだの生理的なリズムの基本です。このリズムはサーカディアンリズムと呼ばれ、脳の視床下部にある生体時計に支配されていて、持って生まれた時計遺伝子によって発現されるものです。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 睡眠はとても大切な生理現象ですが、睡眠を大切にしない人が増えています。最も大きい変化は睡眠時間の減少です。日本人では1960年には平均8時間13分あった睡眠時間が最近の調査では7時間32分まで減少しています。この50年間に約40分も減少しています。欧米の調査ではこのように極端な睡眠時間の減少を見た国はありません。アメリカやイギリスでは最近でも8時間以上の睡眠時間をとっています。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 昔から「寝る子は育つ」ということわざがあります。よく眠る子どもは成長ホルモンがたっぷり出て、すくすく成長します。さらにぐっすり眠ることで毎日の健康な生活が維持されます。スヤスヤ寝息もたてずに眠っている子どもの寝顔を見ていると苦労も忘れてしまいます。睡眠は健康な生活になくてはならない生理的な現象です。良い睡眠は精神の安定にも欠かすことができません。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 RSウイルス感染症の危険性が高いのが生後4週間以内の新生児です。中でも早産未熟児ではこの危険性が高く、とくに慢性肺疾患や心疾患を持つ子どもでは呼吸障害や無呼吸を発生する危険性が最も高くなります。


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